お盆の時期になると、会社が休みになって旅行や墓参りに行く人も多いですよね。
でも、中にはお盆休みがない会社もあります。
世間の多くが休んでいる間も普段通りに働く職種にはどんなものがあるのでしょうか。
ここでは、お盆休みがない会社やその理由について紹介します。
お盆休みがない会社の仕事とは?
毎年お盆休みがある人にとって、お盆に休めないなんて信じられないかもしれません。
でも、実際にはお盆も働いている人は多く、営業しているお店もたくさんあります。
そのおかげで、ほとんどの人が快適にお盆を過ごせるのです。
では、お盆休みがない会社にはどんな仕事があるのでしょうか。
お盆休みがない業種はどうなっている?
百貨店(デパート)
多くのデパートはお盆休みがなく、利用客が多いため普段より混雑することもあります。お盆は稼ぎ時なので休めませんが、店員は交代で休みを取ります。
コンビニ・スーパー
近所のコンビニやスーパーもほとんどが通常営業しています。地域や立地によって忙しさが異なるため、各店舗ごとの対応が必要です。
家電量販店
ほとんどの家電量販店は年中無休で、お盆も営業しています。店員は交代制で休みを取ります。
公務員
警察官や消防士、市役所の職員など、多くの公務員はお盆に一斉に休むことはありません。市役所は土日祝日以外は通常営業です。
金融
銀行などの金融機関もお盆期間中は通常営業で、カレンダー通りの休みです。
交通
電車やバス、飛行機などの交通機関もお盆には休みがありません。利用者が多い時期なので通常通り営業します。
運輸/運送業
大手運送会社はお盆も基本的に営業しています。荷物の需要があるため、休むことができません。
医療/病院関連
大きな病院ではお盆休みがなく、患者のために通常通りの診療を行っています。診療所や個人病院はお盆休みを取ることもあります。
介護関連
介護施設や訪問介護もお盆休みはありません。介護を必要とする人がいるため、休むことができません。
マスコミ・報道関係
テレビ、ラジオ、新聞などの報道機関もお盆に関係なく働いています。事件事故があれば取材に出る必要があります。
飲食店(レストラン・居酒屋)/飲食業
レストランや居酒屋などの飲食店もほとんどがお盆でも営業しています。お盆休みで利用客が増えるため、稼ぎ時となります。
宿泊(ホテル・旅館)関連
お盆に人が移動するため、ホテルや旅館は忙しくなります。多くの人が利用するため、従業員はお盆休みを取れません。
レジャー・娯楽業
ボーリング場やカラオケ、テーマパーク、パチンコなどの娯楽施設もお盆は稼ぎ時で休むことができません。
お盆休みない会社の年間休日はどうなっている?
お盆休みがない会社でも、年間休日の取り方には工夫がされています。
お盆に休みを取らない代わりに、他の時期に連休を取得できる制度がある企業も少なくありません。
例えば、観光業やサービス業では繁忙期を避けてオフシーズンに
長期休暇を取ることができる場合があります。
また、交代制を導入している企業では、従業員が交替で休むことにより、
個々の負担を減らす工夫がされています。
年次有給休暇の計画付与制度で上手く回しているところもありますが、
中小企業だと人が少ないし会社が回らないこともあるため、なかなかとりにくいのが現状です。
特に、製造業や物流業などでは、特定の時期に業務が集中することが多いため、
年間を通じてバランスよく休暇を分散させることが求められます。
上手く制度かできれば、従業員は一定のリフレッシュ時間を確保しながら、
業務の効率化を図ることができますね。
お盆休みがない会社はブラック?なのか
お盆休みがない会社がすべてブラック企業というわけではありません。
業種や業務の特性上、繁忙期に休みを取れない場合がありますが、
他の時期に休暇を取れるように配慮している会社も多いです。
ただし、従業員に過度な負担を強いる企業や、休暇が取れない状況が長期間続く企業は問題があります。
労働環境が悪化すると、従業員の健康やモチベーションに悪影響を与えるため、
適切な労働環境を整えることが重要です。
年休を10日以上付与された人は、会社が時季を指定して5日はとらせなければなりません。
違反の場合30万円以下の罰金もあります。
上手くシフトを組んでスムーズに各人がお盆休みにも使えるようにしたいものです。
ところで、ブラック企業と見なされる要因には、過剰な残業や長時間労働、
休暇の取得が困難な環境、従業員への過度なプレッシャーやストレスなどがあります。
これらの問題が存在する場合、企業は労働基準法に違反している可能性があり、
労働者の権利を守るためにも改善が必要です。
お盆休みなしでも働きやすい環境を目指して
お盆休みがない会社でも、従業員が働きやすい環境を整えることが大切です。以下に、そのための具体的な施策をいくつか挙げます。
1. フレックスタイム制度の導入
フレックスタイム制度を導入することで、従業員は自分のライフスタイルに合わせて勤務時間を調整できます。これにより、家族との時間を大切にしたり、個々のニーズに応じた柔軟な働き方が可能になります。ただ全体として大企業ならともかく採用している割合が6%前後と少ない気がします。それに情報技術、プログラマー関連が多い感じです
2. 休暇の分散取得
お盆のような特定の時期に休みを取ることが難しい場合、年間を通じて休暇を分散して取得できる制度を設けることが重要。そうすれば、従業員は定期的にリフレッシュでき、仕事の効率や生産性が向上します。
3. メンタルヘルスケアの強化
従業員のストレスや疲労を軽減するために、定期的なカウンセリングやメンタルヘルスケアのプログラムを提供することが求められます。従業員が健康であることは、企業全体のパフォーマンスにも直結します。余裕があれば可能ですが、人手不足傾向の中小企業はなかなか難しいかもしれません。
4. ワークライフバランスの推進
仕事と私生活のバランスを重視する企業文化を育むことが大切です。従業員がプライベートの時間も充実させることで、モチベーションやエンゲージメントが向上し、結果として企業の成長につながります。
まとめ
お盆休みがない会社は意外と多いですが、その理由や働き方は業種や企業によってさまざまです。
それでも、時期をずらして休める会社もあります。お盆に働く人に感謝しながらサービスを利用してその会社の繁栄に寄与したいところです。
一方で、会社としては、従業員が安心して働ける環境を整えることです。お盆に働く人々に感謝しつつ、企業は適切な労働環境を提供することで、従業員の健康と仕事の質を保ち、持続可能な成長を目指していくべきと考えますが、どうやら現状はそこまで言ってないようです。